断層上に建物を建てる・・
こんにちは、寒いですね。
WEBサーフィンをしていたら、
断層上に大きな建物を建てた事例が紹介されていました。名城大学の「制震構造化等の新しい概念による構造物の耐震性能向上プロジェクト」を行っている高度制震実験・解析研究センターというところです。
しかしこの事例では断層が横ずれなので、
佛念寺山断層が逆断層で垂直方向に2mずれると言うのとはちょっと影響度は違います。
ここでは活断層上の建築規制は西宮市の条例「活断層周辺でのマンション・宅地造成時に市が活断層情報を提供するとともに、活断層を考慮するよう指導」や横須賀市の「北武断層の両側25mの範囲で建築しないよう指導。」や福岡市の「警固断層周辺の指定する区域で、高さ20mを超える建物の構造耐力を割り増すよう指導。」があると紹介されています。
佛念寺山断層線上ではばおよそ25m以内に建築されているだろうと思われる目のつく20m以上の大きい建物はと言うと、たとえば近隣訴訟が起こされた豊中市のYマンション、緑地公園前高川に面する大きい建物(ただし、断層線に平行している)、江坂駅前付近のいくつかのビル、広芝町のビル(こちらは断層線と直角か・・)、東三国の住宅ビル(こちらは棟配置が微妙な感じ)などが思い当たります。そういえば消防署のビルは断層線から100m範囲内ぐらいにあるような気がします。どういう対策がされているのでしょうか。(そういえば最近建築されたSビルは低かったですね。)
ところで、昨年別件で市の開発室をお尋ねし、大規模開発審査担当の方とお話しする機会がありました。断層の件には全く触れませんでしたが、市の建築に関するポジションとして「商業地区や近隣商業地区では収益性の高い高層ビルを建ててもらって税収入を増やすのが地域行政としての狙い。」と言うような発言がありました。さらにそういう地区では住民の住みやすさは少しは我慢してと言うような話も出たので、安心安全な街づくりへの道はなかなか遠いなあと感じた次第です。
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